フレイトクラス計算機とは?
フレイトクラス計算機は、貨物の実寸を、混載輸送(LTL、less-than-truckload)の運送業者が運賃計算に用いるフレイトクラスへ変換します。1 個口の長さ・幅・高さ、貨物の総重量、個口数を入力すると、総体積を求め、重量をその体積で割って密度を算出し、得られた値を全米貨物分類(NMFC)の標準密度表から読み取ります。
フレイトクラスは 50 から 500 までの数値です。数値が小さいほど密度が高く、コンパクトで輸送コストの低い貨物を、数値が大きいほど軽くてかさばり、重量制限に達する前にトレーラーを埋めてしまう貨物を表します。レンガ 1 パレットはクラス 50、卓球ボール 1 パレットはクラス 500 です。
フレイトクラスが存在する理由
軽量貨物を積むと、トラックは積載重量よりもはるかに早く積載スペースを使い切ります。運送業者が重量だけで課金すれば、トレーラーの半分を占める梱包用発泡材 400 lb を送る荷主が、パレット 1 枠分の鋼材 400 lb を送る荷主と同じ運賃を払うことになり、業者は発泡材の輸送で損をします。
全米貨物運送協会(NMFTA)が発行する NMFC は、品目を 18 のクラスに分類することでこれを解決します。分類は、密度・積載しやすさ・取扱いのしやすさ・賠償責任という 4 つの特性を勘案します。密度はメジャーと秤があれば自分で測れる特性であり、日常的な貨物の大多数ではクラスを決定づける要素でもあります。だからこそ密度に基づくフレイトクラス計算機が、標準的な最初の見積もり手段になっています。
計算機の仕組み
計算は 3 段階で進みます。
- 総体積。 各寸法を in に換算し、掛け合わせて 1 個口の立方インチを求め、1728(1 立方フィートに含まれる立方インチ数)で割り、個口数を掛けます。
- 密度。 lb に換算した貨物の総重量を、立方フィート単位の総体積で割ります。
- クラス。 lb/ft³ 単位の密度を、NMFC の 18 の密度帯と照合します。
寸法は cm、m、in、ft で、重量は kg、公トン、lb、米トンで入力できます。換算は計算の前に行われるため、どの単位系で入力してもクラスは変わりません。体積と密度にはそれぞれ単位の選択欄があり、体積は m³、L、ft³ で、密度は kg/m³ または lb/ft³ で読み取れます。
製品ではなく梱包の外寸を測ってください。パレットからのはみ出し、ストレッチフィルム、木枠、そしてパレット自体もトレーラーの空間を占めるため、いずれもクラスを決める体積に含まれます。
計算式
1 個口の in 単位の寸法と個口数から求める、立方フィート単位の総体積:
lb 単位の総重量から求める、1 立方フィートあたりのポンド数としての密度:
ここで 、、 は 1 個口の in 単位の長さ・幅・高さ、 は個口数、 は貨物の lb 単位の総重量、 は立方フィート単位の総体積、 は lb/ft³ 単位の密度です。
NMFC の密度帯
各帯の下限は境界値を含みます。密度がちょうど 12.00 lb/ft³ の貨物はクラス 85 ですが、11.99 lb/ft³ になるとクラス 92.5 に下がります。
| 密度(lb/ft³) | フレイトクラス |
|---|---|
| 50 以上 | 50 |
| 35 以上 50 未満 | 55 |
| 30 以上 35 未満 | 60 |
| 22.5 以上 30 未満 | 65 |
| 15 以上 22.5 未満 | 70 |
| 13.5 以上 15 未満 | 77.5 |
| 12 以上 13.5 未満 | 85 |
| 10.5 以上 12 未満 | 92.5 |
| 9 以上 10.5 未満 | 100 |
| 8 以上 9 未満 | 110 |
| 7 以上 8 未満 | 125 |
| 6 以上 7 未満 | 150 |
| 5 以上 6 未満 | 175 |
| 4 以上 5 未満 | 200 |
| 3 以上 4 未満 | 250 |
| 2 以上 3 未満 | 300 |
| 1 以上 2 未満 | 400 |
| 1 未満 | 500 |
計算例
例 1 — 標準パレット 1 枚
長さ 48 in、幅 40 in、高さ 48 in のパレット 1 枚、総重量 600 lb の貨物。
体積:
密度:
11.25 lb/ft³ は 10.5 以上 12 未満の帯に入るため、推定フレイトクラスは 92.5 です。
例 2 — 4 個口
40 in × 48 in × 45 in の木箱が 4 個、貨物全体で 1400 lb。
体積:
密度:
ちょうど 7 lb/ft³ は 7 以上 8 未満の帯の下限にあたり、下限は境界値を含むため、推定フレイトクラスは 125 です。
例 3 — メートル法での入力
1 立方メートルの木箱:100 cm × 100 cm × 100 cm、重量 500 kg。
換算すると 35.31 ft³、1102.31 lb となり、次のようになります:
31.21 lb/ft³ は 30 以上 35 未満の帯に入るため、推定フレイトクラスは 60 です。同じ木箱を 39.37 in × 39.37 in × 39.37 in、1102.31 lb として入力しても結果は同じです。入力に使う単位はクラスを変えません。
これは密度に基づく推定値であり、公式の NMFC クラスではありません
この計算機が返す数値は密度に基づく推定値です。見積もりの出発点としては正しく、多くの品目では公式クラスと一致しますが、自分の NMFC 品目番号を調べる作業の代わりにはなりません。
NMFTA が付与する公式分類は 4 つの特性を勘案しており、密度はその第 1 の要素にすぎません。
- 密度 — 1 立方フィートあたりのポンド数、上記の計算。
- 積載しやすさ — 他の貨物と並べて積める度合い。危険物、規格外の大型品、突出した形状、積み重ねできない商品は積載が難しく、密度から想定されるより高いクラスになることがあります。
- 取扱いのしやすさ — 通常の設備で動かせるかどうか。特殊な形状、壊れやすい品物、特別な配慮を要する貨物はクラスを押し上げます。
- 賠償責任 — 1 ポンドあたりの価値、および盗難・破損・隣接貨物への損害のリスク。高額品や生鮮品は責任が重く、クラスも高くなります。
一部の品目は実際の密度にかかわらず NMFC 上で固定クラスを持ち、他の品目は定義上密度基準で上記の表をそのまま用います。特定の品目にはさらに、クラスを再び変える免責価額が適用されます。
実務上の注意
- 寸法は切り上げましょう。 運送業者は最も外側の点まで測り、通常は各寸法を次の整数インチに切り上げます。余裕をもって測っておけば再分類を防げます。
- 推測せず計量を。 運送業者のターミナルではパレットを認定済みの計量器やフォークリフト搭載の寸法測定器に通します。当てずっぽうの重量は、請求書が訂正される最も多い原因です。
- 再分類は高くつきます。 申告より密度が低いと判明した場合、業者は上位クラスで運賃を計算し直し、通常は検査料も加算するため、クラスを低く申告しても得になることはほとんどありません。
- 密度は個口単位ではなく貨物単位です。 1 枚の運送状で運ばれる高密度品のパレットと軽量品のパレットは平均されます。計算機が個口ごとの重量ではなく総重量と個口数を尋ねるのはこのためです。
- 境界に注意しましょう。 クラスは明確な区切りで切り替わるため、帯の境界をわずかに下回る貨物は、少し小さい箱を使うか 2 個口を 1 個口にまとめることで安いクラスへ移せることがよくあります。境界に近いときは、梱包を確定する前に密度計算機で確認してください。
- 測定値を記録に残しましょう。 定期的に出荷する製品ごとに寸法・重量・算出された密度を控えておくと、以後の見積もりが速くなり、クラスを争う際の根拠にもなります。